HubSpotトラッキングコードとは?取得場所・設置方法・動作確認までを解説

「HubSpotを導入したのに、サイト訪問者のデータがほとんど取れていない」というご相談の多くは、トラッキングコードの設置漏れや設置ミスが原因です。HubSpotトラッキングコードは、Webサイトとコンタクト情報をつなぐ最も基礎的な部品でありながら、取得場所や正しい設置方法、動作確認の手順までを正確に理解している担当者は意外と多くありません。この記事では、トラッキングコードの仕組みから設置方法の比較、よくあるトラブルの対処法までを一通り解説します。

目次

HubSpotトラッキングコードとは何か?Web訪問者をコンタクトに紐づける仕組み

HubSpotトラッキングコードとは、WebページのHTMLに埋め込むJavaScriptのコードで、サイトに訪れたユーザーのブラウザにCookieを発行し、閲覧したページやクリックなどの行動をHubSpotに記録する仕組みです。訪問時点では匿名のデータとして蓄積されますが、その訪問者がフォームを送信したりメール内のリンクをクリックしたりすると、HubSpot上の既存コンタクト、あるいは新規作成されるコンタクトと紐づけられ、「誰が・いつ・どのページを見たか」という行動履歴として一元管理されるようになります。

総務省が公表した令和7年通信利用動向調査報告書(企業編)によると、自社のホームページを開設している企業の割合は93.3%にのぼり、ほとんどの企業がすでにWebサイトを保有しています。一方で、そのサイトが実際に営業活動のデータソースとして機能しているかどうかは別の話です。トラッキングコードを正しく設置して初めて、サイトは単なる情報発信の場から、見込み顧客の行動を可視化する営業のためのインフラへと変わります。

Where

設置場所の確認手順|設定>トラッキングコード画面の見方

トラッキングコードは、HubSpot管理画面右上の歯車アイコン(設定)から「トラッキングコード」のメニューを開くことで確認できます。この画面では、現在のHubアカウントに紐づくトラッキングコードのスニペットが表示されるほか、登録済みのドメインごとに「インストールされています」「未検出」といったステータスが一覧で確認できます。すでに他の担当者やWeb制作会社がコードを設置している場合は、このステータスを見れば重複して作業する必要があるかどうかもすぐに判断できます。初めて設置する場合は、表示されたコードをそのままコピーし、次に紹介する3つの方法のいずれかでサイトに反映させます。

Comparison

設置方法3パターンを比較|手動埋め込み・WordPressプラグイン・Google Tag Manager

トラッキングコードの設置方法は、サイトの構成や社内のスキルに応じて主に3パターンから選ぶことになります。手動埋め込みはすべてのページの<head>タグ内に直接コードを貼り付ける方法で、自由度は高いものの、テーマ更新時にコードが消える、ページによって貼り忘れが生じるといったリスクがあります。WordPressであれば、全ページ共通のヘッダー・フッターを編集できるプラグインを使うことで、1箇所の設定で全ページに反映でき、運用の手間を抑えられます。Google Tag Manager(GTM)経由で設置する方法は、コードの追加・変更をGTMの管理画面から行えるため、HTMLを直接触らずに済み、他の計測タグとの管理も一元化しやすいのが特徴です。

設置方法設置方法の特徴
手動埋め込み全ページのHTMLに直接コードを追加。自由度は高いが貼り忘れ・消失のリスクがある
WordPressプラグイン管理画面上の1箇所で設定でき、テーマ変更の影響を受けにくい。WordPress限定
Google Tag Manager経由タグを一元管理でき、他の計測タグとの共存・運用がしやすい。GTM自体の初期設定が必要
導入支援に依頼(オプティソース)設置から動作確認、後続のワークフロー設計まで任せられる。自社対応に比べ費用はかかるが、トラブル時の原因切り分けも含めて対応できる

Verification

正しく動作しているか確認する方法|インストール状況チェックとブラウザ拡張

設置が完了したら、必ず動作確認を行います。最も手軽なのは、先ほどの「設定>トラッキングコード」画面に戻り、対象ドメインのステータスが「インストールされています」に変わっているかを確認する方法です。反映には数時間かかる場合があるため、設置直後に未検出のままでも焦らず時間を置いて再確認します。より即座に確認したい場合は、HubSpotが提供するブラウザ拡張機能を使うと、現在開いているページでトラッキングコードが正しく動いているかをリアルタイムで表示してくれます。さらに厳密に確認したい場合は、ブラウザのデベロッパーツールのネットワークタブを開き、HubSpotのトラッキング用スクリプト(js.hs-scripts.comなど)がエラーなく読み込まれているかをチェックする方法もあります。

「自社で設置したが正しく動いているか不安」という段階でもご相談いただけます。

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Misconceptions

よくあるトラブルと対処法|重複設置・Cookie同意バナー・サブドメイン未対応

トラブル1:他システムとの重複設置によるページビューの二重計測。過去に別の担当者やWeb制作会社がすでにコードを設置していたことに気づかず、重ねて設置してしまうケースです。設置前に必ずページのソースを確認し、既存のHubSpotスクリプトがないかをチェックしてから作業しましょう。

トラブル2:Cookie同意管理ツールによるスクリプトのブロック。Cookie同意バナーを導入しているサイトでは、ユーザーが同意するまでトラッキングスクリプトがブロックされる設定になっている場合があり、同意率が低いとデータの取得漏れが発生します。同意管理ツールの設定でHubSpotのスクリプトが「必須」または「マーケティング」カテゴリのどちらに分類されているかを確認する必要があります。

トラブル3:サブドメイン・SPA構成での未計測。blog.example.comのようなサブドメインや、React・Vueなどで構築されたSPA(シングルページアプリケーション)では、ページ遷移がブラウザの再読み込みを伴わないため、標準設定のままでは正しくページビューが計測されないことがあります。それぞれHubSpot側の追加設定やカスタムイベントの実装が必要です。

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が実施したマーケティング担当者535名対象の調査では、アクセス解析を自社で実施している企業は54.0%にとどまり、そのうち活用できていると感じているのは72.7%という結果でした。つまり、解析ツールを入れていても「設置して終わり」になってしまっている企業が一定数存在するのが実態です。トラッキングコードの設置は、ゴールではなくスタートラインだと捉える必要があります。

Process

トラッキングコードが営業自動化の起点になる理由|訪問者データをCRMに連携する流れ

トラッキングコードが正しく動作して初めて、サイト訪問者の行動データがHubSpotのCRMに蓄積されます。このデータがあることで、「資料ページを複数回訪問した」「料金ページを見た」といった行動に応じてリードスコアを加点するスコアリング、一定の条件を満たしたコンタクトに自動でメールを送るワークフロー、有望な見込み客が訪問した際に営業担当者へ通知を飛ばす仕組みなど、営業活動の自動化の入力情報として使えるようになります。言い換えれば、トラッキングコードの精度が低いままでは、その先に構築する自動化の仕組みすべての土台が揺らいでしまいます。自社だけで設置・運用に不安がある場合は、HubSpot導入支援は自社完結でも大丈夫か?中小企業のための判断基準と費用相場も参考にしてください。

FAQ

よくある質問

複数サイトやサブドメインにもトラッキングコードを設置できますか?

可能です。同一のコードを複数ドメイン・サブドメインに設置できますが、サブドメインをまたいだ訪問者の行動を正しく紐づけるには、HubSpot側でドメイングループの設定を行う必要がある場合があります。

無料プランでもトラッキングコードは利用できますか?

はい、HubSpotの無料CRMプランでもトラッキングコードの発行・設置は可能です。ただし、取得できる行動データの詳細度やワークフローなどの自動化機能は有料プランによって範囲が異なります。

トラッキングコードの設置にはどれくらいの期間がかかりますか?

コード自体の設置作業は数分程度で完了しますが、反映状況の確認や複数ページ・サブドメインへの展開、動作テストまで含めると数時間〜1営業日ほど見ておくと安心です。Google Tag Manager経由や他システムとの連携がある場合は、その分の確認作業が加わります。

トラッキングコードを削除するとどうなりますか?

削除した時点から新しい行動データの取得が止まります。それまでに蓄積されたコンタクト情報や履歴データ自体は残りますが、以降の訪問行動はCRMに反映されなくなります。

Google Analytics(GA)と併用しても問題ありませんか?

問題ありません。HubSpotトラッキングコードとGAは計測の仕組みが異なるため、同一ページに両方設置しても二重計測にはなりません。ただし、どちらのデータを営業・マーケティングの意思決定に使うかは目的に応じて整理しておくと混乱を防げます。

設置やトラブル対応だけを依頼することはできますか?

可能です。全体の導入支援だけでなく、既存環境でのトラッキングコードの設置確認や不具合の原因切り分けのみのご相談も承っています。

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HubSpotトラッキングコードは、取得場所・設置方法・動作確認のいずれも難しい作業ではありませんが、重複設置やCookie同意バナー、サブドメイン構成などの落とし穴によって、気づかないうちにデータが欠落しているケースが少なくありません。正しく動作して初めて、訪問者データはスコアリングやワークフローといった営業自動化の起点になります。設置状況に少しでも不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

監修・運営:オプティソース株式会社

Claude Codeを活用したAI・DXコンサルティングを行う専門会社。製造業向け調達プラットフォーム「NEWJI」の運営や、自社メディアのAI自動化実績をもとに、中小企業のAI活用を支援しています。

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