「HubSpotは導入企業数が多いから安心」という話を営業ツール選定の際によく耳にします。しかし、よく見ると二次サイトによって「7万社」「14万社」など数字がバラバラで、どれが正しいのか分からないという声も少なくありません。結論から言えば、信頼できる一次情報はHubSpot, Inc.が米国証券取引委員会(SEC)に提出するForm 10-Kや決算発表です。この記事では、一次開示データに基づいてHubSpotの顧客数(number of customers)を正確に押さえた上で、その数字を自社のツール選定にどう活かすべきかを整理します。
HubSpotの顧客数(number of customers)とは?SEC開示の一次データで確認する
HubSpot, Inc.がSECに提出したForm 10-Kによると、2024年12月31日時点でのHubSpotの顧客(Customers)数は247,939社、展開国は135カ国以上、従業員数は8,246名、2024年通期の総収益は26億ドルと開示されています。この数字はHubSpotが法的責任を負う形で開示している一次情報であり、二次サイトで見かける「7万社」「14万社」といった推計値とは出所が異なります。本記事では一貫してSEC開示および公式IR資料のみを数字の根拠とし、出所不明な推計値は扱いません。ツール選定の際も、まずは「その数字はどこから来ているのか」を確認する習慣が重要です。
Why It Matters
前年比21%増・平均単価11,312ドルから読み解くHubSpotの事業規模と成長性
HubSpotのIR決算発表(2025年2月12日)では、顧客数247,939社が前年比21%増であったこと、また2024年第4四半期の顧客あたり平均サブスクリプション収益(ASP)が11,312ドルであったことが示されています。顧客数の伸び率は、プロダクトが市場に受け入れられ続けているかどうかを測る指標であり、単価はその顧客基盤全体でどれだけの収益を生んでいるかを示す指標です。ただしこれらはあくまで「ベンダーとしての健全性」を示す数字であり、自社に当てはめてよい数字ではない点には注意が必要です。次の章で、この数字をどう読むべきかを具体的に見ていきます。
「数字だけでは自社に合うか判断できない」という方は、現状の課題を伺いながらご提案します。
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「導入社数が多い=自社に合う」とは限らない?中小企業が陥りやすい3つの誤解
誤解1:顧客数が多い=自社の業種にも合う。実際には、247,939社という数字は業種・企業規模を問わない全世界の合計値であり、自社の業種への適合性を保証するものではありません。
誤解2:平均単価11,312ドルが自社の想定費用感になる。実際には、この平均値はエンタープライズ顧客を含む全顧客の平均であり、中小企業が実際に支払う金額感とは乖離する場合があります。
誤解3:成長率が高い=導入しやすい。実際には、HubSpotは公式に2〜2,000名規模のB2B中堅企業を主要ターゲットとしており、成長率の高さと自社にとっての導入のしやすさは別の話です。Salesforceとの違いも含めた選定基準はHubSpotとセールスフォースの違いとは?中小企業が営業自動化ツールを選ぶ判断基準でも整理しています。
Process
ベンダー規模データを自社のツール選定に活かす4つの判断軸
- 出典を確認する:数字がSECやIRなどの一次情報か、二次サイトの推計値かをまず見極めます。
- ターゲット層との一致を確認する:ベンダーが想定する企業規模・業種と自社が合っているかを確認します。
- 平均単価と自社予算を照合する:公表された平均単価はあくまで全顧客平均であり、自社の見積もりとは別に捉えます。
- 成長率よりサポート体制を重視する:顧客数の伸び率よりも、導入後の定着支援やサポート窓口の有無を優先的に確認します。
Comparison
顧客数データだけで選ばない:規模別に見るツール選定とサポート体制の比較
| 選択肢 | 特徴 |
|---|---|
| HubSpot | 顧客数をSEC開示で公表(247,939社、前年比21%増)。2〜2,000名規模のB2B中堅企業が主要ターゲット。グローバル展開が強み。 |
| Salesforce | エンタープライズ寄りの機能・価格帯が中心で、大企業での導入実績が豊富。中小企業には機能過多になりやすい。 |
| 国産CRM/SFAベンダー | 顧客数を公開していない企業が多く、一次情報での比較が難しい。日本語サポートや商習慣への適合は強み。 |
| オプティソースの営業自動化支援 | 特定製品のシェアではなく、自社の業務フローに合わせたツール選定・運用設計・定着支援を行う。ベンダー自体の顧客数のような大規模な公開データは持たない。 |
FAQ
HubSpotの顧客数に関するよくある質問
HubSpotの日本国内の顧客数は公開されていますか?
SEC開示資料およびIR決算発表では、国・地域別の内訳までは公表されておらず、「135カ国以上」という展開範囲と全世界合計の247,939社のみが開示されています。
顧客数(Customers)と有料顧客数は同じ意味ですか?
HubSpotの開示上、「Customers」は有料サブスクリプション契約を持つ企業・組織を指すものとして記載されています。無料プランのみの利用者は含まれません。
HubSpotとSalesforceの顧客数を単純比較する意味はありますか?
両社は開示方法やターゲット層が異なるため、顧客数単体の比較は参考程度にとどめるべきです。自社の企業規模や業種との適合性を優先して判断することをおすすめします。
自社に合うツールが分からない場合、どこに相談すればいいですか?
顧客数や成長率などの公開データだけでは自社適合性は判断できません。オプティソースでは現状の業務フローをヒアリングした上で、適したツール選定から導入後の定着支援まで伴走しています。
HubSpotの顧客数247,939社、前年比21%増、平均単価11,312ドルといった数字は、いずれもSEC開示・IR発表という信頼できる一次情報に基づくものです。しかし、これらはあくまでベンダーとしての事業規模や成長性を示す指標であり、自社の業種・規模・運用体制との適合性を保証するものではありません。ツール選定では、公開データの出典を確認した上で、自社に合ったサポート体制や導入後の定着支援があるかを重視することが重要です。自社に合う営業自動化のあり方に迷われている方は、お気軽にご相談ください。

