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新規事業コンサルの選び方|ランキングより先に決める段階・範囲・関わり方

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新規事業のコンサルを探すと、比較サイトのランキングや一覧がたくさん出てきます。ただ、順位や星の数を見ても、自社に合うかどうかは分からないことが多いはずです。順位は、その会社が自社の段階や頼みたい範囲に合った支援をしているかまでは示していないからです。この記事では、ランキングを見る前に決めておくこと、支援のタイプごとの向き不向き、公的な無料の相談先、比べるときの5つの軸を整理します。

この記事の結論

  • ランキングを見る前に、自社の段階(アイデアを確かめる段階か、試作して確かめる段階か、広げる段階か)と、頼む範囲を決めます。
  • 支援のタイプは、方針づくりが中心のもの、試作や検証まで一緒に進めるもの、特定の業界に強いものなどに分かれます。段階に合わないタイプは、順位が高くても合いません。
  • 国が設置する「よろず支援拠点」は、経営のあらゆる相談に何度でも無料で応じています。有料のコンサルを選ぶ前の整理に使えます。
  • 比べるときは、段階・関わり方・業界の知識・渡してもらうもの・費用の5つの軸で見ます。
目次

ランキングの順位だけで選べない理由

コンサルに頼むテーマは会社によって大きく違います。たとえば、商工中金経済研究所は2020年の講義資料で、自社が2015年4月〜2019年9月に手がけた経営コンサルティングの件数をテーマ別に分けて示しています(民間の研究所1社の実績です)。割合は「経営戦略・計画策定、実績分析」が53%、「現場の革新」が29%、「人事制度、人材育成」が18%でした[1]。全国の傾向ではありませんが、1社の中でもテーマが大きく分かれています。新規事業に限っても、アイデアの整理を頼みたい会社と、試作して確かめる作業を頼みたい会社では、合う相手がまったく違います。

順位だけでは、こうした違いは分かりません。順位が高いことは、自社の頼みたいことに合っていることを意味しません。先に、自社が何を頼みたいのかを決めてから、ランキングを「候補を探す一覧」として使うのが安全です。

🛠 この記事のような新規事業の立ち上げの課題は、ご相談ください。企画から開発、集客、売れる仕組みまで一緒に進めます(相談は無料)。

Stage

まず決めること:自社の段階と頼む範囲

段階やること頼みやすいこと
アイデアを確かめる段階顧客の課題を確かめる、市場を調べる、事業の筋を考える顧客への聞き取りの設計、市場の整理、事業計画づくりの助言
試作して確かめる段階小さく作って反応を測る試作(MVP)づくり、検証の設計と実施
広げる段階売り方を仕組みにする、組織を整える営業・集客の仕組みづくり、本格的な開発

中小企業白書2017年版は、新事業展開の課題として「自社の強みを活かせる事業の見極めが難しい」「市場ニーズの把握が不十分」「自社の情報発信が不十分」の3つを挙げ、新事業展開に成功した企業のほうが、これらを課題と感じる割合が低いと分析しています[2][3]。自社がどの課題でつまずいているかが分かると、頼む範囲も決めやすくなります。

Types

支援のタイプごとの向き不向き

タイプ得意なこと向いている段階確かめること
方針づくりが中心市場の分析、事業の筋の整理、事業計画書アイデアを確かめる段階計画のあと、誰が実行するか
試作や検証まで一緒に進める試作(MVP)づくり、顧客の反応を測る試作して確かめる段階方針の見直しまで相談に乗ってくれるか
特定の業界に強い業界の慣習、規制、取引先のつながり業界の壁がある事業その業界での経験の中身
公的な相談窓口経営の相談全般、支援策の案内どの段階でも、最初の整理にどこまで踏み込んで手伝えるか

表は、この記事での整理です。実際の会社は、複数のタイプにまたがることもあります。名前の付け方より、何をどこまでやってくれるのかを、具体的な作業で聞くほうが確かです。

Public

有料のコンサルの前に使える、公的な相談先

中小企業基盤整備機構が全国本部を務める「よろず支援拠点」は、国が設置している相談窓口で、経営上のあらゆる相談に何度でも無料で応じるとしています[4]。中小企業・小規模事業者のほか、創業を予定している人も相談できます[4]。

また、国は、税務・金融・企業財務の専門知識や支援の実務経験が一定以上ある個人・法人・中小企業支援機関などを「認定経営革新等支援機関」として認定していて、中小企業庁のサイトで、金融機関を除く認定支援機関の活動内容や支援実績を検索できます[5]。事業計画づくりへの支援や助言を受けられ、補助金によっては、この認定支援機関の関わりが求められるものもあります[5]。

有料のコンサルを探す前に、こうした窓口で自社の段階と課題を整理しておくと、コンサルに頼む範囲がはっきりします。

Checklist

比べるときの5つの軸

  1. 段階:自社の段階(アイデア・試作・広げる)に合った支援をしているか。
  2. 関わり方:助言だけか、聞き取りや試作など手を動かす作業まで一緒にやるか。
  3. 業界の知識:自社の業界の慣習や規制を知っているか、近い業界での経験があるか。
  4. 渡してもらうもの:報告書、事業計画書、試作品など、終わりに何が手元に残るか。
  5. 費用と期間:同じ範囲で見積を取り、何か月で何を目指すかをそろえて比べる。

5つをそろえて話を聞くと、ランキングでは分からない違いが見えてきます。費用の考え方は新規事業コンサルの費用の記事で、外部の支援に何をどこまで頼むかは、PMF(商品が市場に受け入れられた状態)に向けた支援をまとめた「PMFコンサルに何を頼むか」でも紹介しています。

Questions

面談で聞いておきたいこと

聞くこと答えから分かること
近い段階・近い業界で、何をどこまで手伝ったか経験の中身と、関わり方の深さ
最初の1〜3か月で、何をして、何を渡してくれるか進め方と、手元に残るもの
うまくいかないと分かったとき、どう判断するかやめる・方向を変える判断に付き合ってくれるか
担当は誰で、どのくらいの頻度で話せるか実際に関わる人と時間

FAQ

よくある質問

ランキング上位のコンサルなら安心ですか?

そうとは限りません。順位を見ても、資料づくりが中心なのか、試作まで一緒に進めるのかといった支援の中身は分かりません。候補を探す一覧として使います。

無料で相談できる窓口はありますか?

国が設置する「よろず支援拠点」が、経営上のあらゆる相談に何度でも無料で応じています[4]。

複数のコンサルに頼んでもよいですか?

方針づくりと試作のように、頼むことが違えば、別の相手に頼むこと自体はおかしくありません。ただし窓口が分かれると判断が遅れやすいので、誰が全体の判断をするかを自社で決めておきます。

認定経営革新等支援機関とは、どう付き合えばよいですか?

事業計画づくりへの支援や助言を受けられ、補助金によってはその関わりが求められます[5]。中小企業庁のサイトで活動内容や支援実績を検索して、自社の課題に近い支援をしている機関を探す手がかりにできます[5]。

Sources

参考にした資料

  1. 中小企業の企業価値向上のための経営コンサルティングの活用(2020年度「中小企業の経済学」講義資料)(商工中金経済研究所・2020年11月・民間1社の2015〜2019年の実績)
  2. 2017年版 中小企業白書 第2部第3章第3節 1 マーケティング活動の実態と課題(中小企業庁・2017年4月)
  3. 2017年版 中小企業白書 第2部第3章第2節 2 新事業展開の成否の実態(中小企業庁・2017年4月)
  4. よろず支援拠点(中小企業基盤整備機構 よろず支援拠点全国本部・2026年11月2日確認)
  5. 認定経営革新等支援機関(中小企業庁・2026年11月2日確認)

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新規事業のコンサルは、ランキングの順位より、自社の段階と頼む範囲に合うかで選びます。まずは公的な窓口も使って自社の課題を整理し、そのうえで段階・関わり方・業界の知識・渡してもらうもの・費用の5つで比べると、合う相手を見つけやすくなります。新しい事業の確かめ方から相談したい場合は、お気軽にご連絡ください。

監修・運営:オプティソース株式会社

経営と起業の実務家チームが、AIを使って事業づくり、集客・営業の強化、業務改善を進める会社です。自社でも製造業向けの事業とサービスを運営し、そこで試したやり方をお客様の事業に使っています。

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